失敗談と体験談

 

 

今回は、酸素バーナーの体験談ですよ。

 

酸素バーナーは、エアーバーナーと違って、火力がかなり高温になっています。

 

そのため、下手に鉛ガラスなんかを酸素バーナーで溶かそうとすると、本当に液体に近いような軟らかさに

 

なってしまいコントロールがしにくくなってしまいます。

 

パーツなど早く溶けるのでは?なんて思って酸素バーナーを使うと、炎の当たる表面のガラスだけが急激に

 

軟らかくなりすぎて、どんどんパーツが崩れていくなんて結果になっちゃったりします。

 

やはり、ガラスにあったバーナーを使う必要があるんですね。

 

なんでも相性ってものがあるようです。

 

 

 

技術を習得するためには、どの分野でも失敗はつきものです。

 

バーナーワークや吹きガラスなどのガラス細工は、一時中断や途中からやり直しがきかないため、

 

他のもの作りよりも失敗が多くなります。

 

自分も色々な物作りに挑戦しましたが、1番感覚を掴むのが難しいと思いました。

 

バーナーワークでは、1つの技術を習得するのに、200や300の失敗は極普通。

 

難しい技術になれば、1000回以上の失敗もざらにあります。

 

自分の作りたい作品の目標が高いほど、失敗に対する耐性と不屈の気持ちが必要になります。

 

次も失敗するかも・・・の気持ちを、次こそは成功させる、自分なら出来る、の気持ちに出来ないと、

 

どこかで気持ちがへし折れてしまいます。

 

ガラスを巻き取るのに数百個、形を整えるのに数百個、点打ちに数百個、模様描くのに数百個、

 

線を引くのに数百個、技術を覚えるたびに、数百個も失敗してれば気持ちも折れそうになります。

 

そんなに人間強くはありませんから。

 

そんな時は、大切な人に作品をプレゼントしたい!プロになりたい!など、思い入れの強い気持ちを

 

持つと耐えれることが多くなりまし、成長も早まる相乗効果が期待できます。

 

精神的に強く責任感がある方は、明確な期限付き目標を作るなどすると効果ありですよ。

 

 

 

 

自分は教室やワークショップなどで、技術を教える立場にあります。

 

そんな中で、教える立場から作り方の見本を見せる時に、ここをよく見て欲しいという部分があります。

 

それは、作り方の方法と動作。

 

模様そのものは、見本で見せている模様なので、正直そこを良く見ても特に意味はないんです。

 

見本の模様は、技術の感覚を掴むための目安であり、練習して技術を確認するための指標。

 

大事なのは、その教わった動作を見て、それを自分なりの考えて使っていくことなのです。

 

技術は、デザインではなく、方法と動作にあります。

 

それを理解し、作り方を見ることで学ぶことは多くなりますし、作品もオリジナルを作れるようになります。

 

逆に、技術を模様として見てしまうことで、作れる幅は極端に狭くなります。

 

技術を技術として見る、案外簡単そうで難しいもの。

 

自分で作って見ながら、自分の技術の概念を見直して見ることも大事なのかもしれません。

 

 

 

 

技術集を書いたり、教室で教えたり、作品作りをしていて、自分なりに技術の復習をするのですが、復習を

 

繰り返していくうちに、基本の技術さえ覚えれば後は自分次第、と思うようになってきました。

 

技術というと、点打ちや線引きやレース棒やケーン棒・・・などなど、と始めのころは思っていたのですが、

 

結局のところ、溶かす、くっつける、引っ張る、伸ばす、塗る、押し込む、つぶす、といったものが基本技術で、

 

点打ちや線引きとかは、基本的なデザインなのでは、と思うようになりました。

 

パーツやレース棒、点打ちや透きがけ、そういうものは、上記に書いたものの複合体。

 

そう思うことで、今まであった固定概念のようなものが消えてなくなり、まだまだ可能性は無限にある、

 

と思えるようになりました。

 

自分の表現したい模様を考えたら、それに基本の技術を組み合わせていけば、大抵表現できるはず。

 

そう思えたら、一気に表現できるものが増えました。

 

基本に気づくことで、練習するときも、何を練習すればいいのか明確になり、格段に進歩できるようになります

 

作品を作るのは積み重ね、楽して作れる作品なんて言うのは1つもありません。

 

地道な技術の積み重ねが、自分の作品に変わって行くから、作品が自分の魂の欠片となります。

 

 

 

 

とんぼ玉を制作中、失敗したらどうするか?

 

そのまま終わりにしてしまうのか? それとも、水にドボン?

 

離型剤が剥がれてしまった、割れたなど、どうしようもない失敗に関しては仕方がないのですが、

 

ただ、自分の模様入れの失敗だけでのとき、そのまま終わりだったり、水にドボンでは

 

あまりにガラスに申し訳ないように思います。

 

離型剤が剥がれる、割れるなどの、取り返しがつかない失敗以外は、取り返せるものです。

 

自分の場合は、全く別の模様に作り変えしまったり、ちょっとしたものであれば、摘み取ったり

 

その模様の上に別の模様をかぶせたりしています。

 

いい作品を作るのには、集中力の持続が必要になります。

 

失敗したというだけで集中力を切らしていては、いい作品には辿り着けないもの。

 

失敗を失敗で終わらせず、失敗の先まで考えてみるのは大事なことだと思います。

 

失敗を失敗したまま終わりなんて、今の政治○と変わりません。

 

そうならないように、作った作品の最後まで付き合ってあげるのが、制作者の責任です。

 

 

 

技術を習得していく上で、道具は重要なものですよね。

 

ガラスを溶かすためには、炎を出すための道具が必要ですし、形を整えるためには鉄製の板状のものが必要になります。

 

バーナー、コテ、針状のもの、ピンセット、鉄板、鉄の棒などが基本的な道具として、他にも便利な道具があります。

 

今は、かなり道具が充実してきて、お金を出せば簡単に手間を省けるものがたくさん出てきました。

 

そんな中で、自分は便利な道具は使わないようにしています。

 

必要最低限の道具で作ることを心がけているのは、道具に頼ると技術がなくなるからです。

 

応用も利かなくなりますし、単調で似たような物しか作れなくなってしまいます。

 

技術を習得したいなら、必要最低限の道具以外は使わないのが大事だと思います。

 

基本が出来るようになって、応用まで出来て、技術を習得してからなら使うのは構わないと思います。

 

便利なものに頼ってなくなっていったものは、日本にたくさんあります。

 

便利に頼る危険性も考えて、道具を使うことは大事です。

 

自分自身の作品の質を向上させるのは、道具ではなくて技術です。

 

 

 


今までは、技術面でのことを書いてきましたが今回は精神面のお話を。

技術というものは、遅かれ早かれ練習し続ければ習得できるものです。

習得出来るか、出来ないか、を分けるのは失敗に耐えられるか耐えられないかということが1つ。

もう1つは、本当にその事が大好きかどうかです。

技術の内容によっても、好き嫌いが出てくると思うので、嫌いな技術はなかなか習得できなかったりします。

苦手意識=嫌い=楽しくないとつながってしまうので、そういう部分で行き詰ってしまうと離れていってしまいます。

続けていくのに必要なのは、失敗に耐える精神力とただガラス細工が大好きという気持ちがあれば必ず出来るようになります。

好きも中途半端な位置だと、技術向上は途中で止まってしまいますし、どこかで飽きが来てしまいます。

何でもそうですが、大好きじゃないと続けていくことはよほどの精神力がないと、無理なんです。

人付き合いも、趣味も、仕事も同じですよね。

うまくなりたいなら、その事を大好きになれば後は自然とついてきますよ。

   

 


基本の定義というのは、人それぞれ違うと思います。

自分が言う制作の基礎というのは、知識、火、ガラス、の扱い方

火の扱い、ガラスの扱い。これを把握しないことには、ガラス細工は作れません。

そして、最終的に1番重要になるのも、火の扱いとガラスの扱いだと思います。

火でガラスを溶かす。いたってシンプルなものが基礎

そして、その精度が上がれば必然と技術も向上するのだと感じます

どんな技術でも、火の扱いとガラスの扱い加減が大事。

作業により、どの火力がいいか、どの溶け加減がいいかを把握すると作業はうまくいくことが多いですよね。

火とガラスを知り、扱うことが基礎なのだと自分は、そう思っています。

なぜ溶けるのか?なぜ溶かすのか?なぜその方法なのか?他に方法はないのか?

知ることで、どういう作業をすればいいのかもわかってくるもの

基本を丹念に練習し理解する

   パーツにせよ、玉にせよ、制作作業の基本は火の扱い、ガラスの扱いですよね。

 


人により表現する言葉は違うと思いますが、自分では『ガラスの声』という表現のものがあります。

バーナーワークというガラス細工では、様々なガラスからの問いかけがあります。

ガラス自体が制作者に対して、何かしらのサインを出します。

よく見ればそれは誰にでも見えるもの

ガラスを従わせるでなく、ガラスの声を聞いて、ガラスのなりたい姿に変えていく

無理やりの気を起こせば、ガラスは一瞬でへそを曲げます。

ガラスの問いかけに耳を傾けて、なぜ失敗するのかをガラスに聞く

素直に耳を傾ければ、ガラスは必ず教えてくれます。

自分にとっての師匠は、ガラスそのもの。

これからも、ガラスはたくさんのことを教えてくれます。

 


技術はしっかり身につけたほうがよいと、自分は思います。

趣味なら好きに作っても、と思うと思います。

でも、それでいいなら教室に通う必要もないはずです。

技術が必要だからこそ、教室に通うのだし、聞いたり見たりして習得するのだと思います。

技術を習得してこそ、生まれる想像があります。

作れる幅も広がり楽しくなります。

基本を知って身につけてこその、好きな物を作る、なのだと思います。

趣味にしろ、基本の技術をしっかり身につけなければ、好きなものも作れません。

こういうのを作りたいと思っても、作り方の予想もつきません。

失敗も続きやすくなり、嫌になることもあります。

技術と知識を体得してこそ楽しく作れるのです。

ただ好きなようにすきなものだけ作っていても、遅かれ早かれ行き詰ります。

せっかく道具を揃えても、埃をかぶってしまうことがないように

基本はしっかり身につけたほうがいいと、自分はそう思いました。

好きだからこそ、真剣に学ぶ、真剣だからこそ、楽しくなる。

何に関しても、そういうものなのだと思います。

 


失敗はしなければうまくならないものです。

失敗はステップアップには欠かせないもの。

最初は小さな失敗から始まり、新しいことに挑戦するたびに失敗していきます。

失敗し、原因を探し、見つけ、克服する。

失敗したとき考えて原因をみつける。

ここのプロセスはとても大事です。

人に聞けばすぐにわかるかもしれません。

しかし、自分で考えることでしか見つからないものがあります。

その差が先々大きな差になります。

失敗することはとても喜ばしいこと

克服することで自分のレベルが上がるのですから

しかし、失敗も続きすぎると嫌気が差します。

そういう場合は、やはりアドバイスを求めることも必要です。

作るのが嫌になってしまってはもったいないですからね。

 


今回はイメージのお話

物を作るもの全般で必要なものなのではないかなと思います

制作する前にどういう作品を作ろうかとイメージしてから制作に入る

教室で教えていて技術的にはほとんど出来るようになった人が

どんな作品を作るかイメージするのが1番難しいと言われます

1番イメージしやすいのは自然

自分が好きな草花であったり、海や山、動物などがイメージしやすいので

最初は自然をイメージするといいですよと言っています

イメージの練習をしてイメージする力がついてきたら、イメージする対象をどんどん変えていきます

イメージするためには色いろなものを見て聞いて触って経験することが大事です

1度も見たり聞いたり触れたり経験したことがないものをイメージすることは、とても難しいものです

しかしイメージをする中で完全すぎても面白くないもの

子供に鶏を描いてもらって見ると、羽根が4つあったり足が4つあったりして面白みを感じます

イメージは完全でなくとも構わないものだったりします

自分に合ったイメージを作るとても大変な作業ですが、面白い作業なんですよね

 


教える立場として、どう教えたらいいのかとよく考える場合があります

教え方にも色いろあるのでいつも考えます

前までは失敗がすくなくなるようにという教え方をしていましたが

最近は少し考えが変わってきています

失敗はさせるべきなのだなと思うようになってきました

自分が今まで作ってきた中で失敗から学ぶことが多くあり

振り返ってみると失敗はむしろ必要なのではないかなと感じるようになりました

好きであれば失敗をしたら、なぜ失敗したのか考えますし、改善するために試行錯誤します

試行錯誤する過程は非常に大事で創造力の基盤になります

失敗から学ぶことを大事にしながら教えていきたいと思います


 


ガラスのお話A

ガラス細工の中ではバーナーや炉を使う細工物には徐冷と言うものが必要になります

バーナー、炉を使ったガラス細工には切っても切れない肝心なもの

制作が終わったーと制作の終わった作品を空気中に放り出しておくと割れてしまうのです

ガラスは熱を加えることにより膨らみ、それを冷ますことで縮みます

作業が終わり冷ましに入るとき、熱を均一にしてどれだけゆっくり冷ますかが肝になります

どのガラスも同じように徐冷点と呼ばれる温度以上の温度からゆっくり冷ましてあげないと割れてしまいます

熱のムラにより縮むスピードが異なってしまったり、徐冷点以上の温度で冷まさないために歪みが取れず割れてしまうのです

ガラス細工で熱を使う作業をする場合は、徐冷をしっかり出来るようにしておかなければいけません

灰を温めておいてその中に埋め込み冷ましたり、電気炉を徐冷点より数度上げた状態からゆっくり温度を下げていくようにしたりして

作品が割れないように冷まします

  1番最初に作品を割る原因の大半がこの徐冷の仕方によるものだったりします

灰の場合は埋め込むタイミングは経験が全てですが、電気炉は温度設定さえしてしまえば入れておくだけです

でも、電気炉高いから結局、灰を使うことのほうが多いんですよね

 


パーツの埋め込みの話

パーツの埋め込みは非常に難しく精神的にも1番緊張する部分だったりするのではないでしょうか

ちょっとしたミスでせっかく作ったパーツが台無しになる

パーツを作る大変さを考えると1番避けたい失敗

しかし、人は失敗をしないと成長しないので最初は失敗するしかなかったりするものです

自分が最初の頃よくやった失敗は、花パーツの開かせる埋め込みで花びらが内側にめくれてしまう失敗やパーツが流れってしまう失敗です

内側にめくれてしまう失敗はパーツにかぶせるクリアの量やクリアをかぶせる前にパーツを溶かしてしまうことが原因になります

その失敗の改善方法を知るためにはやはり失敗するしかないわけです

流れてしまうのは、パーツを軟らかくしすぎてしまっていること

パーツをつぶす前に下に向けて火に当て、その後上に持ってきてつぶしますが

  溶かしすぎていると回転させて上のほうに持ってくる間に垂れてしまい流れてしまいます

失敗は原因さえわかれば大抵逆のことをすれば失敗を改善出来ることが多いです

クリアを多めにかぶせる、パーツは溶かさない、パーツをつぶす前も溶かしすぎないようにすれば改善できます

パーツの埋め込みの失敗は精神的に非常に痛い失敗です

出来ればなるべく早く埋め込めるようになりたいですよね

 


ガラス細工の中でのキーポイントというものがいくつか存在します

その1つに「待つこと」があります

ガラスは軟らかすぎても硬すぎてもうまく加工することができないのです

程よい状態を見極めて作業する

そのタイミングを掴むためにあえて待つ時間が必要になります

その待つ時間は数秒の世界

軟らかく溶かせば加工できるというわけでもなく、一瞬の待ちが模様を美しく仕上げるコツとなります

ガラスの色、種類によりその待ち時間は微妙に変わってくるので

数をこなす他に感覚を掴む方法はありません

点を打つにしろ、パーツを埋め込むにしろ、クリアをかぶせるにしろ

  一瞬の待ち時間の差が作品の質を変えます

この感覚は毎回感覚を確かめながら作っていけば必ず精度は上がります

作り終わったら作った作品の反省を忘れずにしてみましょう

 


ガラスのお話@

ガラスと言ってもガラスには色いろな種類があります

バーナーワークで使うのはソーダガラス、クリスタルガラス、ホウケイ酸ガラスの3種類が主

もちろんガラスはガラスでも全く性質が異なります

膨張率も違うし、成分も違う、色合いも違う、強度も違う、粘度も違う、溶け方も違う

同じ様でも全く性質なのです

ガラスの性質を知り、ガラスをそれぞれ合った分野で活かすことが大事になります

とんぼ玉はクリスタルガラス、ソーダガラスが最適

ガラス細工の分野でオールマイティなのはソーダガラス。吹きガラス、フュージング、とんぼ玉、ステンドグラスと活躍の幅は広いです

ホウケイ酸ガラスは特殊で色の妖艶さが特徴

  軽量で硬いガラスのため立体物に非常に向いています

細い棒状の表現がしやすいので昆虫などには最適です

こんな感じでガラスの特徴に合わせた選択により表現の幅を広げられます

 


知識なくして技術は広がらず

技術も大事ですがガラスに関しての知識も大事になっていきます

知識とは技術ではなく、ガラスの性質などのこと

なぜ炙り戻しが必要なのか?なぜ溶かすと形が歪むのか?

なぜ割れるのか?なぜ同じガラスなのに他のメーカー同士を合わせられないのか?

疑問点は探せば探すほど技術を追求すればするほどに出てきます

納得し解決するためには知識はやはり必要です

そして、その知識があるからこそ失敗を減らしたり、新しい発見をすることが出来ます

疑問を持ったら調べてみて知識を貯めてみるといい発見がきっとあります

 


物を作る上で、うまくなりたいなら大事な心構えがあります

失敗を恐れない、失敗にへこたれないことです

失敗してことを失敗したままにして、それ以上手をつけないで出来ることだけのことを繰り返している人がそれ以上伸びる道理がありません

失敗したら成功するまでやるから成長します

何度も工夫して再チャレンジすることはとても大事です

本当に上手くなりたいなら実践できるはず

考えて挑戦して考えて挑戦してを繰り返して成功に結びつくし

その挑戦は、間違いなく自分の血肉になります

失敗は克服してこそ成功の元となります

失敗してもへこたれずに考えて作り続けてみてください

必ずできるようになります

 


炎の印というものがあります

ガラスを溶かしていく中でこの火の印は非常に大切な要素をもちます

炎のあたっている部分を把握するためや予熱している最中のガラスが温まった印となります

炎があたりガラスが熱されるとオレンジ色の炎が出てきます

そのオレンジ色の炎の出方で当たっている部分を把握したりします

玉に模様をつけるときこの部分的に火を当てるということは、とても重要な作業です

パーツを埋め込むときも部分的に温めながら、1つ1つ埋め込んでいったりするし

模様を馴染ませるときにも部分的に熱すなど部分を溶かす作業は頻繁に使われます

そのときに火を当てる場所を把握できないことには始まりません

ただ火の中に突っ込めばいいわけではないんですね

そして、その部分的に火が当たっているかどうかを確認するために

炎の印の出方をよく見るようにするんです

炎の見方を覚えれば作業はどんどん楽になります 作業中ガラスと炎から出されるサインを見逃さないように気をつければ模様を崩すことも格段に減ります

 


今回はパーツの失敗

パーツはとんぼ玉において1番の壁になる部分です

パーツの制作も埋め込みも、とにかくどれをとっても難しい

組み立てパーツの場合は部品パーツを伸ばして、さらに組み立てての伸ばすという手間もかかります

時間かけて失敗した日には、さすがにへこみます

何度も伸ばすのを失敗しました

全体が均一に熱されてなくて綺麗に伸びなかったり

溶かしすぎて細くなりすぎたり

1度失敗すると犬猿したくなってしまいますが

意地でも作らないと結局はできるようにならないわけで練習するしかないんです

自分に負けたら、もう楽しんで作れなくなってしまうので

ここで挫折してやめる方も多いんですよね パーツを作りたいと思ったら100本失敗することを覚悟する必要があります

覚悟さえあれば失敗にも負けないで続けられます

後はもちろん自分なら絶対に出来るようになる!と自分を信じること

想いは力

目標があって作ってるなら必ず出来るようになります

 


失敗の数は数え切れぬほどありますが今回は道具の失敗です

左官ゴテにしろけがき針にしろステンレスナイフにしろ新品のものは表面に油分や何かでコーティングされてたりする場合が多いんです

これを取り除かないとせっかくの玉が汚れます

細かい気泡の筋になったり白のぶつぶつになったり白く薄汚れる

使う前に1度膜を取るために普通の火で炙ってやり水に入れ耐水ペーパーなどで磨かないとだめなんです

気づかずにやっていると作るたびにガラスが汚れる

気づくまでに何個も汚しました

何で?って最初思って色々なんかかんか変化つけて試してようやくわかったときには何個もの失敗が…

ちなみにエアーを入れた火力の強い火で左官ゴテ炙ると下手すると湾曲します

左官ゴテなど薄いものを炙るときはガスだけで炙るほうがいいです

けがき針など厚みのあるものは強火で炙っても問題ありません

もちろんですが1回で取れないことが多いので数回必ず繰り返すことがお勧め 綺麗に作るためには手間隙惜しんではいけません

そして、鉄は錆びるのでこまめに手入れを欠かさずしましょう

目に見えない錆でも汚れます

1週間使わなかったりすると表面が汚くなっている場合も多いのできちんと使う前に手入れするのも大事です

後は、コテ炙るとき火傷しないように気をつけてくださいね。自分に焼印なんて洒落になりませんから

 


とんぼ玉は作業中の一瞬のタイミングで完成度を左右されます

完成度を求めると自分なりのリズムを作ってタイミングを取れるように練習することが必要になります

よりよいタイミングの瞬間を探して工夫もしなければいけません

どれだけ時間を短縮して仕上げるかも玉の出来にかかわってきます

形なども綺麗になるまで整えればいいというわけではないんです。

コテにあてる回数分模様も歪みます

模様をつける前にきちんと完成に向けてのイメージを持って形を作っておくことが大事になります

リズムとタイミングを取りやすいようにするために最初の段階はとても重要です

最初の巻き取りと形の形成で自分の呼吸とリズムを整えていってから模様付けに入ります

リズムを取って作業するからタイミングもつかみやすくなります リズムの取り方は人それぞれ違うのでこれは練習して自分のリズムを作り上げていくしかありません

一朝一夕で身につくものでもないので気長に練習が必要になります

経験がある方もいると思うのですが、作業していて調子いいときはためらわずぽん、ぽんと模様付けできるのに

調子悪いときは、そのリズムが取れずに作業中一瞬のためらいが出たりします

そういう場合は呼吸を整えることが大切になります

リズム自体呼吸で取ることが多いため呼吸を整えるのが大切になります

作業中、自分なりのリズムを作っていくと点打ちなども迷いなく打てるようになっていきます

ある程度技術を身につけたら自分の作業リズムを整えることも必要になるんですね

 


よくうまくなるためには何をしたらいいですか?と聞かれることがあります

独学で始めた人なら誰でもどうやったらうまく作れるんだって思うことあるんじゃないかな?

本当にわかんないし、本、ビデオなんかも正直説明省かれすぎてわかんねぇの。大事なとこ抜けてんのね

溶かして巻き取ります。「どれくらいとかすんだよ!?」

熱して引っかきます。「どのタイミングでどこで引っかくんだよ!?」

経験者、理解してる人対象のものしか出てないのねと思ったのが始めて半年くらいのときの感想

理解して初めて不親切な説明だなぁこれって感じたものです

だから自分で技術集書いてみたわけだが、何で詳しく書けないのか自分で書いてみて初めてわかった

表現がみつからないんだね、これが。難しい言葉使っても意味にないし、簡単な言葉でなるほどと思える言葉はなかなかみつかんない

技術集は完成させたし、自分でもすごいわかりやすく出来てんじゃないかと思った

でもねぇ書き終わってその技術がすべてか、といったらそうじゃないわけですよ

どの世界でもそうだけど技術は日進月歩なのですよ。進化、発見、毎日あるわけです

事細かに書いて鵜呑みされたら困ると思って、最初と最後に念入りに書きました

ここに書いてある技術だけではなく創意工夫して自分の技術を見つけてくださいと、1つのことにとらわれないようにということ

うまくなるためには、情熱、欲、探究心、毎日作る、ガラスが好きだ

こういうのはわかってるわけだ。知りたいのはそこじゃなくて何に注意して作業すればいいのよ?ってとこ

技術もね続ければうまくなるかって言ったらそうでもないのです

大事なのはコツ。このコツつかまなきゃいつまでたってもうまく出来ない

コツは炎の調節とガラスの溶かし加減の見極めにあります。

毎回ただ作るんじゃなくて、だめなとこの溶かし加減、炎の加減あてかたよく観察してください

失敗したらそのだめなとこの溶かし加減、炎の加減、火のあてかたどんどん変えていってみてください

必ずピンポイントで綺麗に出来るポイントがあります

コツをつかむために大切なことは、失敗したら何かかにかを変えて何度でもチャレンジすること

続けること=同じ事を繰り返すじゃないんです

うまく出来るまで毎回作り方変えるんです。んでたまに戻ってみる

なんでうまく出来ないんだろう?って方、同じ事繰り返していませんか?

観察してうまく出来るようになるまで変えていきましょう

観察して変えることで、どういうときにどんな状態になるのかがわかります

ただ作り続けてもうまくならないんですね。変えていかないと

 


形を作るとき、最初のころは左官ゴテだけで作っていました

形を整えるときに転がしてれば綺麗に整うと思っていたあの頃

なかなか綺麗な形にならず「う〜ん、全然綺麗にならない」としょげていました

ふとした瞬間に転がすのがまずいんじゃねぇえのか?もしかして?と思い

転がすのではなくコテに押し付けるという感じの整え方をしてみた

転がすばっかりのときよりは綺麗になる。しかも軟らかいときに転がすのはだめなんだと気づく

押してだめなら引いてみろってやつですか

違う方法があるという1番最初の発見

こいつ何当たり前のこと言ってんの?と思われるかも知れないですが ゼロから独学で始めるやつは何も知らない

些細なことが重要なことだと気づくことは多々あった

巻き取りもそう鉄芯を回転させる方向など知らないし、離型剤も知らない、ソーダも鉛も知らなかった。

書物を調べまったく違うガラスの知識と勘違いしたりもしました(笑)

当たり前のことなんて知らなかった110ヶ月前

まだまだ知らないことはたくさんあるんでしょうね〜

 


模様の中で最初につまずき易いのが引っかきじゃないかと思います

引っかきは地玉をどの程度溶かしたときに引っかけばいいのかがなかなかつかめないんですよね

自分も最初の頃は思うように引っかけず玉ごとゆがませてしまったりとか多かったです

千枚通しを熱して玉を熱して引っかくと玉がびよーんとなっちゃう

引っかきは意外と玉を熱さないのがポイントです

引っかく10秒ほど前に玉を外に出しておいて千枚通しを熱し、引っかくちょっと前に玉を火の中に戻し

火に戻してから3〜5秒くらいで火の中ですぐに引っかくとうまくいきやすい

玉が軟らかすぎると千枚通しにガラスがついてきてしまうので逆に溶かしすぎては駄目なんですね

引っかくときは玉は数秒熱すれば十分なんですね

細々としたポイントはたくさんありますが1番は玉の熱し方でしょう

 


へそが片方しかできないということがあったりしないでしょうか?

大抵の方が最初鉄芯の先を上げ気味にして作業したり

先のほうから形を見るために立ててしまったりを無意識でしている場合があります

自分もそうでした

これは人が持ってる癖なので、作るたびに意識して作業することでしかなおすことができません

まずはほんの気持ち鉄芯の先を下げるという意識を持って作ってみる事

横から見たいときは立てて見ずに鉄芯を横にしたまま見るようにする事を心がけて作るようにします

意識して作っていくとそのうち無意識で出来るようになります

 


自分が練習のために1番したことは小玉連珠の点打ち模様と丸玉です

まず細引きしてから、小玉の大きさをそろえて作り、それに同じ大きさに点打ちをしていきます

最初は好き勝手に作っていたのですが、半年くらいして基本をきちんとできるようにならないと上の技術は身につかないと実感したためです

今でも必ず毎日1本分は作って練習を欠かしません。基本をおざなりにしてしまうと壁にぶつかったときに越えることができなくなります

土台がきちんとしてないと気持ちというものは崩れ易いものですし

技術面でも上に行けば行くほど基本がしっかりしていないと出来ないものです

基本と聞くとつまらないものに感じ勝ちですが、作ってると結構楽しい作業だったりします

使い勝手もいいですし、手軽に出来る事なのでやり続けるという持続力にもつながります

 


失敗という経験をただの失敗にするか、それとも丈夫な土台にできるかはその人自身により変わります

失敗してもそこから何かを学び取れれば十分価値のあるものになります

失敗したからもうやらないではなく、なぜ失敗したのか、どうすれば改善できるのか、この失敗から新しいものは出来ないか、考えて答えを見つけ出す事はその後の自分に大きな土台となると思いますし

かなりの応用力を持てるようになります 諦めることは癖になってしまいます

自分から引いてしまう線はその後の可能性すら奪いかねません

物つくりは往生際の悪さがものをいいます

失敗したらそれは成長のチャンスです。失敗を失敗のまま終わらせないように頑張ればそれはきちんと自分のためになります

 


ガラスの溶けた感触や硬さを見極め、火の当てる時間の感覚練習としてお勧めなのは細引きの練習

ただ引っ張るだけではなく、同じ長さ同じ太さに近づくように引きます

自分の意図した長さ太さに引っ張る、これはガラスの溶かし加減、硬さの見極め練習ですね

あとは小玉の連珠制作、1本の鉄芯に長めに離型剤をつけてそれに数個制作します 最初は3個くらいから始めて最終的に10個くらいまで作れるように練習します、もちろん大きさは一定にそろえます

制作中に作ってる小玉を割らないようにするのはもちろんの事、保冷し終わった後も割れなくなるようにします

これは火の当てる時間感覚とガラスの溶かす加減、硬さの見極めの練習

やり始めの頃は、小玉は制作の練習は下手すると最初のほうで作った小玉が割れて危険なので、体の露出が少ない作業服や眼鏡など身につけて行うようにするのが鉄則

この練習はいろんな技術面で役に立つと思います

細引きなら1日10本、小玉なら1日1本でも練習するとガラスの感覚、火の感覚がつかめてきます

 


とんぼ玉を作る上で1番知らなければならないこと

溶かしている最中のガラスの色の変化と軟らかさを見極めること

細かな作業をしていく中でその刹那を見極められないとなかなかうまくいきません

どんな技を使うときも色を見てそのガラスが今どのくらいの硬さなのか見極めて作業します

色と軟らかさは比例します元の色に近ければ硬く赤みが強いほど軟らかい

もう1つ大事なのが、硬い状態からその軟らかさにしたのか、真っ赤に軟らかくなるまで熱してからその軟らかさになったのか

同じ硬さだとしてもこの2つには大きな違いがあります

パーツなどを作るときはその違いが大きくでます

ガラスを知ることが技術向上の秘訣

何個も溶かして作っていく中でガラスをよく観察することが大事です

 


始めの頃、点を打つときどうしても手がぶれて自分の打ちたいところに打てなかったりしますよね

手置き台を用意しておき手首の下あたりを固定できるようにすると格段に点を打ち易くなります

点打ちの花を作るときも色々工夫があります

今はしていないですが昔は千枚通しで目印をつけてから点打ちしていました。

中心を決めるだけでも結構打ち易くなります

なんだったら花びら分目印をつけてもいいかもしれません

ちょっとした1手間が自分の技術の向上につながります

点打ちだけでなく全てのことに言えることでもありますよね

手を抜こうとすると失敗につながってしまいます

ただの点されど点

なめてかかると痛い目をみます

 


最初のとき形を整えるのがほとんどうまくできませんよね

どうしてもガラスを熱しすぎてしまい形を崩してしまいます

実は形を整えても熱しすぎたら意味がありません

熱しすぎると軟らかくなりすぎて形が歪んでしまうためです

1回1回火に当てるときの秒数は数秒で十分なんです

以外に硬めでちょっとずつ形を整えるようにすると、自分のイメージの形に近づけられるようになっていきます

模様をつけてるときなんかは熱しすぎてしまうと全てが歪んでしまいます

一気にやるのではなく、ちょとずつちょっとずつ整えて最終的にその形にもっていくようにすること

最初から完璧な形ではなく最終的に自分の形にもっていくようにすること

上にクリアなどをかぶせるなら、そのかぶせるイメージをもって最初の地玉をわざと歪ませておいたりすることも大事

とんぼ玉を作るときはちょっとずつちょっとずつが大事です

 


自分の感覚でですがとんぼ玉を作る上で最初は1番手間のかかる作り方がいいような気がします

そしてそこから自分なりに試行錯誤して簡略化していく

この過程が実はかなりの応用力を持ちます

イメージしそれを組み立てる創造力は試行錯誤して手に入れた経験から生み出されます

かけた手間の分だけ自分の幅が広がります

簡単な技法を知っても1度は基本の作り方に触れてみてください

大事なことはいつまでも初心を忘れないこと

自分の場合は教室もやっているのでなおのこと初心は忘れられません

自分が出来なかったことそれをそうすればできるようになるのか気持ちでそのときのことを忘れてしまったら教えることはできません

初心と基本を大事にして作れば必ずできるようになるということ

まぁ1番大事な初心はガラスに魅了された自分の心ですね(笑)

 


形を整えるときに使う道具は色々あります。左官ゴテ、カーボンコテ、ナイフ、ケガキ針、柳刃コテ、スプーンなどが主流

もちろんそれぞれにメリットデメリットがありますし自分との相性もあります

左官コテは最初の基本形と最後の仕上げ用、ケガキ針はパーツの埋め込み時の形成やちょっとした微調整用、もんじゃ焼きのへらは玉に溝をつけたりするとき用

自分が1番使いやすい物を作業に合わせて選ばないと力の入れ具合の感触がなかなかつかめません

ゆえに使い込んで道具に愛着が生まれてしまうと壊れてしまったとき大変になってしまいます

しかしこれは必ず生まれてしまうんですよね

毎回使う道具を変えたりしていれば大丈夫なんでしょうけど微妙ですよね

愛着が生まれるのはとてもいいんですが道具も永遠にはもたないんです

だから長くもってくれるように手入れをきちんとして大事にしてあげないといけません

自分の使い慣れた道具があったならきちんと手入れしてあげてくださいね

 


立体物を作るのは玉を作るのとまったく感覚が違います

複雑な立体物は炎をほぼ完璧に使いこなさないと出来ないです

これが出来ると玉を作るのがいきなり簡単に出来るようになったりするのでびっくりします

炎を使うべきタイミングや炎の当て方を熟知できるからなんだと思うんですが

これはパーツを作るときにも発揮してらっきょ見たいな大きい塊が端に残らなくなります

玉にも玉のままではなく変化に富んだ形のバリエーションや新しい発想をくれるとともに

立体物は技術向上にもつながって一石二鳥の練習になります

玉を作るのに慣れてきたら立体物で練習してみると自分の炎の扱いのレベルもかなりはっきりとわかります

最初は自分てこんなに下手なんだとかなりへこみますけどねぇ…

1つに留まらずいろんな物を作ってみること挑戦することこれが1番の上達法

探究心をなくしたらそこで成長は止まってしまいます

挑戦心はいつまでも持って生きたいですよね〜

 


炙り戻しと保冷はとんぼ玉作る上ですべてに必要なもの

しかし実はちょっとしたミスで全部台無しにしてしまうのでかなり慎重にしなければなりません

実際1番悲惨な失敗をするのはこの一瞬です

火の当て方や時間を見誤ると形が歪んだりヒビがはいったりします

保冷するために使うものも重要

最後の最後ゆえに油断されるかたも多いのではないでしょうか?

どんなに作りなれてもこの作業だけは常に気を使います

特に立体の炙り戻しはすごい難しいですので

カエルやペンダントトップなど立体物を作ることが多い自分はかなり気を使います

炙り戻しのちょっとしたムラで割れることが多いためと立体ゆえにじっくり炙り戻しが出来ないためです

とんぼ玉作るときは最後の最後まで油断しないように気をつけましょう!

 


道具の色々

とんぼ玉を作る際に1番よく使う道具バーナー

バーナーは選ぶのがかなり大変です自分との相性もあるので人の言葉だけで選ぶのもかなり危険です

1番いいのは体験などに行ってみて実際に使ってみること

火のでかたもバーナーによってまったく違ったりするのでどれが1番とかはないと思います

高いからとか性能がいいからといってそれが自分に合うとは限らないです

結局自分もいろんなバーナーを使ってみました

自分は集中炎よりも拡散炎のほうが合ってたり

立体物を作るのが多いので火力は強すぎないほうがよかったりとかなりバーナーを買って試しました

後は使うガラスによって火力の問題があります

自分に合ったバーナー探すのはなかなか大変ですがこればっかりは妥協せずに決めるのが1番です

 


パーツ組み立てるので一本一本つけていこうとするとバランス崩れたりピンセットから吹っ飛んだりよくしてました

しかも時間がかかる

太めで短くすると組み立て易いんですがそれでもバランスとるの難しいし一回崩れると収集つかなくなることがよくあります

自分はこれが苦手だったので最初から組み立ててつけてしまえ

と思い立ち油粘土を作業台に薄くはりそこにパーツを組み立ててチャッカマンで頭を炙り

クリアを鉄芯につけてよくとかしパーツにくっつけるようにしました

これもちょっとコツがいるのですが自分には合っていたようでスピードもパーツの綺麗さも格段にアップしました

自分にあった作り方を見つけ出すって大事ですよね

これで作れるようになってからパーツ作るのが凄い楽になって1日に何本も作れるようになりました

 


とんぼ玉の形を作るためガラスを軟らかくします

もちろん火にあてて軟らかくするんですが

最初絶対といっていいほど火に長くあてすぎて形がうまく整えられません

自分も長いことうまくできませんでした

実は最初の巻きつけたばかりのとき以外はあまり火にあてる必要ないんですね

巻きつけてなじませて厚みのバランスとったら後は形を整える前や模様つけたあと5〜10秒くらいあてるだけでいいんですね

火から外して形を整えてまた火にあててを繰り返します

火にあてすぎて軟らかくしすぎると逆に形がゆがみます 火とガラスの性質をよく理解することが大事

特殊な例もありますがそれは火の扱い方次第で出来るようになります

火にあてる位置も大事

最初の段階でこの重要ポイントを把握すれば飛躍的にレベルアップできます

 


今更なんですが炎の調節の失敗について

最初は空気調節機能がないバーナーで作っていたため煤が入りまくっていました

新しいバーナーを購入したときも空気の調節いまいちがわからず結構煤が入る

かなり空気を多くしないと駄目ってことに気づくまで3日くらいかかりました

最初に自分が思ってるよりも空気を多くする

赤い炎が出てるなんてもってのほか

集中炎や拡散炎で空気の扱いも変わったりします

炎は全体的に青く勢いよく出てる感じがいいようです 空気の音うるさいんだけどね

後はよほど小さいものを作るのでもない限り

火柱が結構大きいほうがいいです

細かい模様をつけたいときは火力調節すればいいだけだしね

火の扱うコツを掴むのが上達の条件みたいなとこあるので火は完璧に扱えるようになったほうがいいです

 


薔薇パーツを作るとき何種類か方法があって自分で勝手に塗り式と組み立て式に分けています

独学でやってると技の正式名称なんてさっぱり知りません

それはさておき自分は最終的に塗り式を選びました

なぜかというと自分が作った組み立てだと花びらがあまりに一定すぎて造花みたいだったから

自然の薔薇っぽいのは塗り式だったんですね

ちなみに組み立てだと花びらの幅狭くしてたくさんあわせるとカーネーションになります

塗り式は組み立ての何倍も時間がかかるし手間もかかるのですがやはり最終的に花が綺麗だし

途中で重ね方を変えたりして薔薇に動きを出せるんです いくら時間がかかっても重くてもやっぱり出来上がり綺麗なのを作りたいので塗り式を選びました

しかし綺麗さのかわりにリスクが高いんです

体力ないと作れないし

伸ばし方も大変なので塗り式薔薇を作るときは普通の花パーツを100本以上作って伸ばすのを完璧に手になじませてからじゃないと伸ばせない

伸ばすの失敗したらもう表現できないくらい落ち込みます

あと花びらと花びらの間のクリアの量

変に偏ると薔薇がうまく開かなくなってしまいます

…なんかとりえ綺麗しかないですね…

組み立てのほうが楽で簡単で薔薇には見えるからいいかも…

でも自分はやっぱり塗りだな♪

 


花パーツも作り方がたくさんあります

花びらや組み合わせたパーツを伸ばすのもコツがいります

自分の場合最初左右に伸ばしていたのですが

どうしてもすごいぼこぼこになってしまったりしました 火での炙り方が悪く全体的に温まってなかったりとか

自分の場合伸ばすときは最初にほんのちょっとだけ左右に伸ばし、その後量が多く残ってるほうを上にして

上下にゆっくり伸ばしていくとかなりうまく伸ばせるようになりました

よく考えたらそれは当たり前なんですよね重力あるわけだから

これはツイスト棒とかそういうのでも同じく伸ばすとうまくいきましたしかも均一に伸びる

今まで無駄にしてきた数はつゆ知れず…

やっとうまく伸ばせるようになりました

 


離型剤はいろんな種類があります

最初はセットでついてくるものを使用していたのですが

ちょっとした力でぼろぼろとはがれることが多かったです

後々陶芸用の土混ぜてやると硬くなるとわかって今はそうしてます

それとドライリリースというものを使用しています

最初そんなこと知らないかったので凄い形作るのが大変でした

 


立体花のパーツを作ってから玉を作ってそれに埋め込むのですが

余熱きちんとしないとパーツの頭が吹っ飛ぶんです

立体パーツの場合はよくあります

クラゲやキノコもなります

大事ですよね余熱台

余熱台を使うようになってから頭が吹っ飛ぶことがなくなりました

余熱台様様です

 


とんぼ玉を冷やすとき保冷するためになんかかんかに入れます

最初知らずに空気中で冷やしたら割れました…

あたりまえですね

それを知って最初はパーライトをホームセンターから買ってきて使いました

それなりにいい感じに保冷されます

今は店で豆炭使ってることもありその灰を篩いにかけて使っています

色々使ってみましたが今のところ灰が1番いいみたいです

 


とんぼ玉にガラス以外で模様など入れるとき

冷やしてる最中にヒビが入ることが多い

今まで試したものは、鎖、砂、鉄粉、アルミ粉、石のかけら、銀ロウ、灰、ガラス瓶の粉、ネジ、アルミホイル、陶器絵の具、針金、銅線、珊瑚、貝、小さいビーズ、陶器と磁器のかけらなどなど

成功したのは極1部でした

ちなみに入れ方を限定すれば入れられるものもありますし

量によるもの種類によるものもあります

偶然と必然の狭間を見つけたときは絶叫もんです

まだこれから試したいものもたくさんあるのでどんどん試していきたいと思います

念のためですが

自分もやってみようという方、危険なものもあるのでお勧めしません

有害ガスがでたりする場合もあるのでやらないほうがいいと思います

寿命縮めますよマジで

 


昔はよくやっていたのですがとんぼ玉のへその部分

紐などを通す穴の入り口のとこですね

ここがでっぱってたり離型剤がめくれたりよくやっていました

どっちも汚いしでっぱってるのは危ないんですよね

これは丸玉を作る前に1回円柱型にして作るとけっこううまく出来るようになります

横の部分を整えるときは力は加えず触れるような感じと硬くなったら触れずに

もう1度火にあてることですね

あと形を整えたら火を加えすぎないこと

とんぼ玉は根気の作業、最初はただ反復あるのみです

 


ガラスにいろんな物を閉じ込めて模様にしようと試みるのですがなかなかうまくいかず…

ものの冷え方と膨張率の違いでどうしても割れてしまうことが多いです

たまに相性がいいのかうまくいく場合もあるのですがまれにですね

失敗といえばバーナー改造しようとして失敗してまた元通りに直しました

取り返しがつかなくならなくてよかった…

 


最近ガラス棒のメーカーにも相性があって同じクリスタルガラスでもダメだと気づきました

メーカーを合わせないと割れるんですね

メーカーによって無い色とかあるのでいろんなメーカーから買ってたのがあだに…

メーカーを統一して制作しないとダメなのでちょっと今までごちゃ混ぜにしてたのが痛いです

だからよく割れてたんですね(笑)

これからどっか一つのメーカーに統一しようかと思ってます

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